お肌は内臓の鏡?!
全身を覆う皮ふは、外側のバリア機能と、内側の健康を保とうとする働きがあります。
センサー的な働きもしていて、暑ければ発汗、寒ければ収縮して、体内の水分や温度調節を担っています。
お肌にトラブルがでてくるのは、カラダの内側で異常が発生しているからと言っても過言ではありません。
顔に出てくる内臓の不調
肌トラブルの原因は・・・
肌トラブルの多くは、ストレスと生活習慣に問題があって起きているとも言われます。
女性としては、お肌のケアはとても大切なこと。
乾燥、ニキビや吹き出物、むくみ、シミやくすみなど、肌トラブルが起きれば、精神的にもナーバスになります。
ニキビや吹き出物は、皮脂の過剰分泌
むくみは、血液のにごりやリンパの流れの滞り
シミやくすみは、代謝機能の低下
などといったように、カラダの内側の異変が肌トラブルにあらわれます。
肌トラブルでナーバスになっていると、ストレスを抱えやすくなり、生活習慣も乱れやすく、カラダに負担をかけます。
そうすると、カラダの内側が異変を起こしやすくなって、また肌トラブルという悪循環。
その流れを断ち切るには、まずカラダを正常化すること。
そのためにストレスと生活習慣の改善は大事なことです。
◎生活習慣は、睡眠、食事、運動、日々の行動、嗜好を見直す。
◎ストレスは、自分の在り方や、思考性、行動の癖、内面的な葛藤などを整理する。
ストレスは、自律神経を乱しやすく、カラダへの影響も及ぼしやすくなります。
自律神経の乱れは、ホルモンバランスにも影響するので、お肌への影響も及ぼしやすいのです。
心とカラダはつながっていて、それらとお肌もつながっています。
美肌は、健康な心とカラダをつくることから始まるのかもしれません。
腸とお肌の関係
現代人の生活習慣や食習慣は、ストレスや加齢、睡眠不足、添加物の多い加工食品をたくさん食べたりと、腸に大きな負担をかけています。
ながら食べなど、食事に集中せず食べていることで、食事内容は良くても意外と栄養欠乏になっている人も多いのです。
腸活を意識して健康体温になろう
健康な人の体温は36.5℃~37℃くらいだと言われています。
人間にあるさまざまな器官の機能は、この温度で正常な働きをするように構成されています。
呼吸から始まり、食べたものを消化、吸収し、栄養に変え、エネルギーの代謝から老廃物の排泄・・・。
この体内における活動を活性化するには、健康体温36.5~37℃が適しているのです。
代謝は二種類
基礎代謝は、脳、心臓をはじめ、あらゆる内臓器官を自然に動かすために使われるエネルギー。
生活活動代謝は、日常生活の中で自ら動かして使用するエネルギー。
食べたものから生まれるエネルギーの30%は、この代謝に使われ、残りの70%は熱に変換されて、体温維持に使われます。
免疫力は肌にも影響する
体温が1℃低下すると免疫力が3割減?!
体温低下は、血液循環を鈍くします。
循環が鈍くなる=血中にある白血球の働きも弱まります。
免疫力に欠かせない存在の白血球。
白血球は、マクロファージ、リンパ球、好中球、好塩基球、好酸球の5種類の細胞からなっていて、外部から体内に侵入した細菌・ウイルスなどの異物の排除と、腫瘍細胞や役目を終えた細胞の排除などに働いています。
体温の低下で、白血球の持つ働きすべてが弱くなってしまうことになります。
健康体温時の働きの1/5程度まで働きが落ちるというのですから、驚きです。
白血球の働きの低下は、免疫力低下に直結します。
カラダの免疫力が低下すると、肌の常在菌のバランスが崩れます。
肌の常在菌のバランスを保つことで機能しているのが、「肌免疫」=肌が持つバリア機能です。
カラダの免疫力低下は、肌免疫も低下させます。
免疫力のおよそが腸でつくられる
免疫力を司るのは、主に腸です。
腸内環境では、全身のおよそ70%もの免疫細胞が、あらゆる病原体(ウイルス、細菌)などと戦っています。
私たちが摂取しているもの、空気中の細菌、ウイルスなどから、カラダを守っているのです。
腸内環境が悪化すると、免疫細胞も力を発揮できず、病原体のカラダ内部への侵入を許してしまうことも。
ですから、腸内環境を整えて、元気な免疫細胞を働かせることは、免疫力を高めて健康であるための近道と言えます。
腸内環境を整える4つのこと
①善玉菌を含んでいる食品を摂る
腸には、善玉菌が2割、悪玉菌が1割、優勢な方に味方する日和見菌が7割あると理想的だと言われています。
この7割の日和見菌を善玉菌の味方にするために、善玉菌を含んでいる食品を摂りましょう。
発酵食品には、乳酸菌やビフィズス菌、酵母菌、麹菌などの善玉菌が含まれています。
味噌・醤油や、ぬか漬けやキムチ、ヨーグルトなどの発酵食品を毎日の食卓に出して、少量でも摂る事を心がけましょう。
いろんなサプリメントや補助食材も販売されているので、摂りやすいものから始めてみてください。
摂り始めて効果が出てくるまでに、2週間~長くて1年以上かかると言われています。
その菌が合うか合わないかは、自分の調子をみていくしかありません。
自分に合った菌を根気よく見つけていくようにしましょう。
②善玉菌の餌となる食物繊維とオリゴ糖
食物繊維を多く含む食材
穀類 | 大麦、そば、胚芽精米、他 |
芋類 | さつまいも、じゃがいも、さといも、こんにゃく、他 |
豆類 | いんげんまめ、あずき、大豆、枝豆、他 |
野菜 | ごぼう、切り干しだいこん、ほうれんそう、かぼちゃ、他 |
果物 | キウイフルーツ、みかん、りんご、他 |
きのこ | 干ししいたけ、しめじ、えのきだけ、他 |
海藻 | ひじき、わかめ、寒天、のり、こんぶ、他 |
オリゴ糖を多く含む食材
玉ねぎ,ごぼう 大豆,アスパラガス,はちみつ,みそ,ねぎ,バナナ,にんにく、などが代表的なところです。
食物繊維やオリゴ糖は、善玉菌の栄養です。
善玉菌を含む食品と合わせて摂ることで、より効果的に腸内環境を整えることができます。
③腸の活動をコントロールしている自律神経を整える
自律神経には、交感神経と副交感神経の2種類があります。
活動的な時は、交感神経が優位に立ち、睡眠・リラックス時は、副交感神経が優位に立つとされています。
自律神経を整えるには、心と体の状態を活発にする時、心と体を休ませる時、このバランスをとることです。
睡眠導入時にスマホやPC、テレビ、読書など、脳の働きを活性化させると交感神経が優位に立ち、寝つきが悪くなります。
リラックス時に、あれこれ考えたりするのも、実は交感神経を優位にさせていて、リラックスできていません。
内臓の働きや代謝、体温などの機能をコントロールしているのは自律神経なので、自律神経の乱れは、腸の働きも乱します。
活発に動かす時間とゆっくり休む時間、このバランスをとって、メリハリのある生活を送るようにしましょう。
④ストレスを解消して、リラックスする
ストレスを感じたら、溜めずに解消する方法を見つけておくことです。
無意識にストレスになっている場合は要注意です。
また、長時間ストレスを浴び続けることも避けましょう。
考え方や受け止め方をちょっとだけ変えてみると、意外にもストレスを感じなくなることもあります。
腸を整えて美肌を取り戻すまとめ
日々の積み重ねが、「今」の自分なわけですから、何を積み重ねてきたのかを遡っていけば、健康になるヒントは見つかります。
腸を整えることで、カラダや肌に十分な栄養が巡るようになり、免疫力も上がります。
免疫が正常に働いていると、必然的に体温もあがり、カラダのさまざまな器官の機能も正常に働き、健康に近づくというわけです。
お肌の調子は、カラダ全体の調子と同じなのです。
お肌を整えるには、カラダ全体を見直し、カラダからのサインを見逃さずに対処していきましょう。
~カラダが伝える心のメッセージ~